福岡の7社会とは
七社会は福岡の有力企業が集まる団体です
福岡には、七社会(ななしゃかい)とよばれる団体があります。
七社会はあくまでも通称で、正式な団体名は「互友会」です。
非公式の任意団体であるものの、福岡都市圏の政治・経済に与える影響力は絶大であると言われています。
七社会の役割とは
地元福岡の行事への支援や、学術文化活動への寄付などについて、各企業の総務担当の役員から、部長、課長などの各クラスで定期的な情報交換が行われています。
寄付金の負担割合についても調整していましたが、原発事故を受けた九州電力の寄付減少の影響もあり、2012年以降は寄付金の調整は行われていません。
また、会と名前がついていますが、企業や個人が加盟したり、会員として入退会するような性質の組織ではありません。
七社会のメンバー企業は?
九州電力株式会社
福岡県福岡市中央区渡辺通二丁目1番82号
従業員数:12,689人
株式会社福岡銀行
福岡県福岡市中央区天神二丁目13番1号
従業員数:3,670名
西部ガス株式会社
福岡市博多区千代1丁目17番1号
従業員数:1,523名
西日本鉄道株式会社
福岡市中央区天神一丁目11番17号
従業員数:4,208人
株式会社西日本シティ銀行
福岡市博多区博多駅前三丁目1番1号
従業員数:3,881名
株式会社九電工
福岡市南区那の川一丁目23番35号
従業員数:5,828名
九州旅客鉄道株式会社
福岡市博多区博多駅前3丁目25番21号
従業員数:9,600人
七社会の歴史
いまの7社会になったのは2004年から
七社会の歴史は古く、1950年代に総会屋対策や寄付金、協賛金などの調整を円滑にすることを目的に、九州電力、西部ガス、西日本鉄道の3社で発足したといわれています。
その後に福岡銀行、西日本銀行、福岡シティ銀行、九電工の4社が加わり、九州電力、福岡銀行、西部ガス、西日本鉄道、西日本銀行、福岡シティ銀行、九電工の七社会となりました。
2004年には西日本銀行と福岡シティ銀行が合併して西日本シティ銀行となったため、その際にJR九州が加わって、現在の7社会に至っています。
近年では、七社会の影響力低下を指摘する声もありますが、2018年には、福岡空港の民営化を担う企業連合として、7社会が連携するなど、依然として福岡経済において大きな影響力を持っています。